「楽しく、安全に滑ろう!」
スノーボード用具の選び方と安全滑走・チェックポイント
スノーボードは雪上を自分の意図する方向へと自由に滑り、スピード感やターンのドライブ感、あるいはジャンプやレール、ボックスをスライドするなど、多彩な楽しみ方、魅力を味わえるスポーツです。そしてスノーボードは子どもから大人まで誰にでも楽しめるスポーツです。普通にゲレンデを自由にターンして楽しむのにも数回の練習でその感覚をつかむことができ、徐々に楽しさを広げていくことができるのでその上達する過程もとても楽しいものです。
そして、このスポーツを楽しむ上で、とても重要なことがあります。それは正しい用具を選択するということと、安全滑走に対しての意識をしっかり持つということです。自分に合っていない用具だったり、粗悪な品質なものであったりすると上達が遅くなるばかりでなく、あなたの身が危険になることさえもあるのです。そして、上達の過程では何度もの転倒を繰り返すことになります。ですから、その転倒に対して効果のある用具を活用して保護できるものは、しっかりと対策を講じて練習していきましょう。
用具の購入について
スノーボードショップでアドバイスを受けよう!
用具を使うスポーツは、用具選びがとても重要です。特にスノーボードには、様々な種類も多く、多彩な形状や硬さのものなどが存在します。その中であなたの身長や体重、レベルや目的に合ったものを選ばなければ、楽しく滑走することはできません。また、上達も望めません。
そして全く知識のない人が突然初めてスノーボードを購入するのに、誰のアドバイスも受けずに用具を選ぶことは避けるべきことです。ネットショッピングで安易に選ぶことは雪上に出たときに必ず後悔することになるでしょう。スノーボードショップに行って、専門知識のある人にしっかりと相談し、適切なものを選ぶようにすべきです。
SNOWBOARD
自分に合った正しいボード選びとは
購入時の注意点
>サイズ
- 自分に適したボードサイズ(長さ・幅)が合っていることが最も重要です。幅は足のサイズとも関係があります。また体重が標準よりも重いか軽いかによってもサイズ調整が必要になります。さらにボードには全長というものと、雪面に対して有効なエッジの長さという基準もあり、これらを総合して判断して最良のサイズを選ぶことになります。
- 初心者の方はご自身での判断は難しいと思いますので、スノーボードショップの方に相談して適切なサイズを選びましょう。
>種類
- スノーボードにはその滑走目的においてたくさんの種類があり、それぞれが特徴的な性能を備えています。
- 上級者向きのボードの中には初心者でも扱えるものもありますが、多くは扱うためには技術が必要になります。自分に合った性能のものを選ぶことはスノーボードを楽しむ上ではとても重要です。例えば、とても気に入ったデザインのボードが合っても、このボードが自分でも扱えるかどうかをスノーボードショップの方に相談してから購入すべきです。一般的な初心者向きのボードにおける長さの目安は、身長マイナス20㎝、立てたとき顎くらいの高さとなります。
- フリースタイル用
最も幅広い用途に対応できるスノーボード。扱いやすく、柔らかめのものが主流で初心者が使用するボードとしてもオススメです。 - ジブ・トリック用
人工物のアイテムやパークなどのキッカーを楽しむもの。ハーフパイプを滑るのに性能を発揮するボードなど、様々な目的に応じたタイプがあります。一般的なフリースタイル用ボードよりも、トリックをおこなうための反発力を備えています。 - フリーライド用
よりスピードを出してターンを楽しんだり、パウダースノー(新雪)を楽しんだり、自然の地形の起伏を楽しんだりするボードで、用途に合わせて様々な形状が採用されています。 - アルパイン用
スピードとターンに特化した細長い形状のボードで、全体的に硬めにつくられています。ブーツもスキーブーツのようなハードタイプのブーツで、バインディングの形状もブーツに合わせた特徴的な形状のものを使用します。
スノーボードは横乗りです。あなたのスタンスは?
スノーボードは進行方向に向かって横に構えて滑っていきます。その向きをスタンスと言います。あなたにとって左足が前の方が自然であればレギュラースタンス、反対に右足が前であればグーフィースタンスと言うことです。このスタンスは人それぞれ異なります。スタンスの基本は「利き足が後ろになる」ということです。ボールを蹴りやすい足、後ろから押された時に前に出て踏ん張る足など、いくつかの決め方があります。しかしこれらも目安になるということで、実際にスノーボードに乗ってスケーティングをしたり、滑ってみてどちらが乗りやすいかという判断も必要です。スノーボードを始めてからも違和感があったら、逆のスタンスを試してみるのもいいでしょう。
取り扱いの注意
- エッジは雪面にグリップしてきれいなターンを行えるように先端が鋭角になっています。人にぶつければ皮膚を切り、怪我することもあります。十分に注意しましょう。
滑走時の注意点
- ボードの種類の中にはツインチップ形状と言って同じ前後全く同対称のものもありますが、基本的には前後が決まっています。ボードのノーズ(前)とテール(後ろ)の進行方向が間違っていないかを確認してください。
- 毎回、滑走前にボードの破損箇所がないかどうか、バインディングのネジの箇所は緩みがないかを確認してください。
保管時の注意点
- エッジの錆や腐食などでボードが劣化してしまうことを防ぐために、毎回使用したら水分を拭き取り、乾かしてから保管してください。長期間保管する場合はバインディングを外し、湿気が少ない室内に保管してください。
- ケースに入れる際には湿気がこもらないように、乾燥剤などと一緒に保管することをおすすめします。
- エッジ部分は保管時も十分注意が必要です。突然倒れて危険なこともあり得ますので、ボードカバーなどを装着するなど、そのままで放置しないことをお勧めします。
SNOWBOARD BOOTS
自分の足にフィットするブーツ、サイズ選びは慎重に
購入時の注意点
>サイズ
- スニーカーを選ぶよりも慎重にサイズ選びを行いましょう。しっかりと紐を締めて、実際に歩いてみたり、あたるところが無いか、逆に緩く感じるところが無いかなど、ピッタリとフィットさせることが重要です。スノーボードは体重移動で加えた力はすべてブーツを通してボードに伝わるので、大きいサイズのブーツではブーツの中で足が動いてしまってしっかりとボードに力が伝わらずコントロールがうまくできません。また、ブーツの中で足が捻れたりしやすく転倒時に捻挫、骨折などの大きな怪我につながる可能性があります。
- ブーツのモデルによっても若干サイズが異なる場合がありますので、単純にサイズ表記だけで判断すべきではありません。人それぞれ足のカタチも様々なので、スノーボードショップの方のアドバイスを受けながら、自分に合うブーツ、使いやすいものを選びましょう。
>種類
- 技量にあった硬さのブーツを選んでください。極端に硬すぎるブーツ、柔らかすぎるブーツではうまく滑れない場合があります。
- ブーツの性能には主たる適応スタイルが考慮されているものもあります。またレース(紐)の締め方もBOA®システムといったメカニカルなものをはじめ、いくつかの機能的なシステムを各ブランドが採用しています。その扱いやすさやフィット感も選ぶ際には考慮して選ぶといいでしょう。
- シューレースタイプ
普通のスニーカーのように自分の力で靴紐を締め上げるタイプです。紐をしっかりと締める必要があり、締め方が緩いと滑走中にほどけてしまう恐れがあるので注意が必要です。締め方によってフィット感やホールド感も変わってくるので、調整に慣れる必要もあります。 - BOA®タイプ
特殊なワイヤー、またはロープを使ってタン(ブーツの正面部分)の上部(あるいはサイドにも使用されている場合も)にあるダイヤルを回すことで、ブーツをバランスよく締め上げることができます。緩める時はダイヤルを引っ張ることでスムーズに行えます。着脱が簡単に行えるのが特徴です。 - クイックレースタイプ
ブーツの左右から出ている紐を上に引っ張ることでスムーズに締め上げることができます。紐の引き具合によって、フィット感を調節することができます。引っ張り上げた後の余った紐はブーツの中にしまうことが必要です。 - ステップインタイプ
ワンタッチでブーツとバインディングを接続できるシステムを備えたブーツです。接続の仕方はメーカーによって様々で、ブーツ単体では汎用性は無く、サイズもバインディングとしっかり合っていないと外れる危険性があるので、しっかりとショップでアドバイスを受けて購入する必要があります。 - アルパインタイプ
硬めのアルパインボードをコントロールできるように強い荷重ができるようにハードタイプのシェルを備えたブーツです。ソフトブーツに比べると硬く、見た目はスキーブーツによく似ています。
滑走時の注意点
- 使用前に各部の破損がないか、レースの痛みがないかをよく確認してください。
- ブーツとバインディングのサイズ調整を雪上に出る前に必ずおこなっておきましょう。サイズが合っていないといざ滑ろうとバインディング装着しようとした時に小さすぎて入らない。逆に緩すぎて固定できないなどの問題に直面して滑り始められない状態になります。必ず、ブーツに合わせてバインディングのサイズ、ストラップの長さ調整を行なってください。初めての人はスノーボードショップで調整してもらうようにしましょう。
- ブーツのレースをしっかり締めずに滑っている人をよく見かけます。自分の好みに調節という選択はもちろんありますが、基本はしっかりと締めることです。
保管時の注意点
- 使用後は、ブーツ表面の汚れをブラシやスポンジなどで落とし、インナーがあるタイプのブーツの場合は、インナーを取り出して、よく乾燥させてください。
- その際、洗剤等を使用する場合は、ブーツの素材等によって異なるので使用しているブーツの説明書を確認するか、購入した販売店に問い合わせてください。素材によっては生地を痛めてしまう場合があります。
- シーズンが終わったら、乾燥剤等をブーツのインナーに入れて、型崩れしないように紐を軽く締めてから保管しておきましょう。スノーボードブーツを保管する時は高温、湿度高い所は避けてください。
SNOWBOARD BINDING
ブーツに合ったバインディングを選ぶ。滑走前の安全面も要確認
購入時の注意点
>サイズ
- 自分のブーツサイズに合ったバインディングを選んでください。ブーツサイズの外側の形状や大きさがモデルによって様々なので、単純にブーツサイズの数値で判断せず、各ブランドのサイズを確認してください。できれば購入の際は自分が履くブーツをスノーボードショップに持参して、実際に合わせてみることが確実です。また、購入後自分のブーツサイズにしっかりとフィットさせてサイズ調整するようにしましょう。自分でのサイズ調整が不安な人はスノーボードショップでサポートしてもらいましょう。
- 異なるサイズのバインディングを使用すると、ストラップが締まり切らなくブーツがすっぽ抜けてしまう可能性があります。また著しく滑走性能が落ちてボードをうまくコントロールできなくなります。
>種類
- バインディングには様々な特性を備えたモデルが存在します。そこにあなた自身の乗りやすさ、扱いやすさも大きく左右されるでしょう。極端に硬いバインディングを選んでしまい、乗りづらさや足の痛みを感じてしまうこともあります。サイズと同様にあなたの足元にフィットするバインディングを選ぶことはスノーボードを楽しむ上で重要なことです。こちらの特性も購入時によく相談して決めることをお勧めします。
- ストラップ型
一般的なタイプで、トゥストラップとアンクルストラップを使って、つま先と足首をしっかりとホールドするタイプです。ストラップしっかり締める必要があり、着脱に手間はかかりますが、フィット感の調整も行いやすく、安定感も得やすいタイプです。 - クイックエントリー型
ハイバック側からブーツを滑らせながら足を入れ、ハイバックを上げてブーツを固定するタイプです。ストラップ型よりも着脱が簡単なので、リフトから降りてから滑り出すまでの時間を短縮できます。 - ステップイン型
ブーツをバインディングに乗せて、足を踏み込むなどパーツをロックさせて装着するタイプです。基本的にメーカーごとにシステムが異なるのでブーツに合わせて、セットで購入することが必要です。 - アルパイン用ハードバインディング
アルパイン用ブーツの前後に付けられている突起部分に金具を引っ掛けて、つま先側のストッパーを使って固定します。足を乗せることでロックさせるステップイン機能を装備したものもあります。
滑走時の注意点
- バインディングはボードに対して、センターディスクというパーツを使って角度や位置を決めた上でビス止めされています。このビスが知らないうちに緩んでいることもあるので、しっかり締まっているかを毎回滑走前に確認してください。
- またその他のパーツを固定している各部のビスなども緩みがないかを確認しておきましょう。万が一滑走中にネジが欠落してしまうと、部品が外れたり、壊れて転倒し、思わぬ怪我を負う可能性があります。またビスが緩んでリフト乗車中やスケーティング中にストラップを紛失することのないように注意しましょう。
- バインディングの装着前にベースプレートに雪が付着していたら取り除いてからブーツを装着するようにしてください。雪が大量にバインディングとブーツの間に付着していると、滑走している途中で雪が足下から抜け、ストラップが緩み操作性が著しく悪くなる可能性があります。
保管時の注意点
- 使用後は汚れをブラシなどで落とし、十分に乾燥させてください。またネジやパーツ類が破損していないかも合わせて確認をしてください。
- バインディングはプラスチックパーツを使用してものが多く、日なたに長時間置いておくと経年劣化しやすく、また部分的に使用している接着剤も剥がれが生じたりすることもあります。使用後は水分を拭き取り、乾燥させた後は室内に保管するようにしてください。
あなたのボードが他人を傷つけてしまわないように
ボードを流さない用具の扱い方が大切
あなたのスノーボードが「万が一ゲレンデの中で流れるようなことが起きたら?」とても危険であるということを認識してください。スノーボードは暴走し、他人に衝突すれば怪我を負わせてしまう危険があるのです。ですから、ゲレンデで滑走する上は極力スノーボードから足を外さないことが第一です。
- スノーボードをゲレンデで置く場合
どうしてもスノーボードを置かなくてはいけない時は、バインディングを下向きにスノーボードを裏返して置くことが重要です。斜度のある雪面には絶対に置かない、特に雪面に刺しておかないこと。風に煽られてボードが倒れ、その後に流れてしまう危険性が大いにあります。 - 流れ止めの装着
流れ止めはスノーボードと前足を結ぶもので、ゲレンデの斜面でスノーボードを流してしまわないように、自身の身体から離さないために付けるものです。休憩する時(レストハウスに行ったり、写真を撮ったりなど)、ゴンドラに乗っての移動、雪上を歩行して移動をしなければならない時、あらためてスノーボードを装着する時は、必ず平らな雪面で一番に流れ止めを、そして前足を装着、万一のために決して斜度のある雪面では装着しないことが大切です。
SNOWBOARD WEAR
快適に滑るためには、ウエアも大切な用具です
購入時の注意点
基本的にはスノーボードウエア選びは自分の好みで選べば良いものではあるでしょう。しかしながら、雪上でも濡れずに不快を感じることなく、快適に過ごすには悪天候から保護される必要な機能があります。
>防水・撥水性
- その名の通り雪や雨など水分をウエア内部に侵入させない性能です。各ブランドが数値で表記していますが、高い性能が備えられていれば快適性も高いということになります。ただ使用による性能劣化もありますので、汚れを落とすなどの適切なアフターケアもチェックしておきましょう。雪、雨天にも耐えられる10,000m㎡以上の防水性があるものを使用することをお勧めします。
>保温性
- アウターウエアそのものにその機能があるもの、インナーで調節するものなどウエアによって様々です。雪上に出て「寒過ぎて滑れない」ということがないように暖かさを調節して快適な滑走を楽しみましょう。
>透湿性
- スノーボードで体を動かしたり、雪山を歩いたりすることでも体が温まって汗をかくことがあります。透湿性は適切に水滴になる前の蒸気状態の水分を生地の外に逃がすことで、ウエアの内部を快適な状態に維持してくれます。1着でオールシーズンを楽しむなら特に気にすべき性能でもあります。
滑走時の注意点
- ウエアの腰回りの紐類や身につけているリフト券ホルダーのチェーンなどがリフト降車時にリフトチェアに引っかかって、リフト運行をストップさせてしまうことのないように気遣いをするようにしましょう。
保管時の注意点
- 毎回の乾燥と共に汚れを放置せずにアフターケアをすることはウエアの機能を長持ちさせることにつながります。直射日光には弱い生地もあるので、取り扱い方法を確認した上でアフターケアをおこないましょう。
SNOWBOARD GLOVE
初心者は手をつくことが多いので、使い勝手の良いものを選ぼう
購入時の注意点
- 大きく分けて下記の3タイプがあるので、目的や好みで選べます。
- 5本指タイプ: 指ごとに分かれています。
- ミトンタイプ: 親指とそれ以外で分かれているので縫い目が少なく暖かい。
- トリガータイプ:5本指とミトンのメリットを併せたタイプ。
- 使用素材、仕様によっても性能が異なります。ウエア同様、防水・撥水性、保温性、透湿性に着目し高性能のものを選べば快適な使用感を得ることができます。
滑走時の注意点
- 初心者は転倒時やバインディング装着時に雪面に手を付けてしまう機会が多いので、インナーとアウターが分かれていて乾かしやすいタイプを使用するか、午前と午後でグローブを交換するのもお勧めです。また、トップシーズンと春、行くゲレンデや用途によっても使い分けするとより快適に滑走することができます。
保管時の注意点
- 高温多湿は避け、直射日光があたるところは避けること。また長年使うことで経年劣化すると機能が落ちるので、外側の素材が剥離する前には買い替えるようにしてください。
GOGGLE
雪から目を守り、安全な視界を確保する
購入時の注意点
- 「ゴーグル」には自転車・オートバイ・安全保護用のゴーグルもありますが、スノーボードで使用するのは当然のことながら、スキーおよびスノーボード専用ゴーグルです。スノー用ゴーグルは、雪から目を守ること、レンズ曇りを抑制し視界の確保をするように作られています。「見やすいゴーグルを選ぶ」ということは、雪面、および斜面を滑る他人をしっかりと確認でき、転倒や衝突のリスクを軽減することにもつながります。
- 大切なのは「あなた自身にとって見やすいか?」ということ。長時間の滑走を楽しむためにはフィット感の良さも影響しますし、レンズカラーや見え方の特性が自分に合っていれば、疲れを軽減することができます。単純にカラーやデザインだけで選ばずに自分に合っているかを慎重に見極めることが重要です。
滑走時の注意点
- 滑りだす前にクリアな視界を確保出来ているかを確認しましょう。すでに曇ってしまっている場合は、そのまま見えづらいまま滑ることなく、少し休憩を入れるなど、くもりを解消してから滑るようにしましょう。また、レンズカラーによって天候への適応性が変化します。晴れ用、悪天候やナイター用などスペアレンズを使い分けることも快適な滑走につながります。雪の上でも視認性が向上するハイコントラストレンズや天候による明るさの変化にレンズが反応し、カラーの濃淡を変化する調光レンズを装着したゴーグルもお勧めです。
保管時の注意点
- ゴーグルはデリケートです。長く愛用できるように取り扱いには注意しましょう。
- 最適なパフォーマンスを得るには特別な注意が必要です。レンズの内側の表面が濡れると柔らかくなり、傷がつきやすくなります。この場合はレンズをこすらないでください。柔らかい布でレンズを拭いて水分を取り除くか、自然乾燥させてください。レンズが室温で完全に乾いたら、優しく拭いてください。またレンズの汚れは柔らかい布で磨いて取り除きます。レンズの内側と外側は通常、水道水のみで洗浄し、洗い流してから自然乾燥させてください。
- 傷を防ぐため、ゴーグルのレンズを下向きに置かないでください。レンズに傷、破損、視力を損なう可能性のあるその他の跡がある場合は、レンズを交換する必要があります。破損したレンズを新しいレンズと交換してください。
- ゴーグルは、直射日光や熱(38℃)を避け、暖かく乾燥した場所に保管してください。新しいシーズンの前に、ゴーグルに損傷がないか検査する必要があります。損傷がある場合は、レンズまたはゴーグルを交換する必要があります。
- ゴーグルを強力な洗剤や化学物質にさらさないでください。
HELMET
正しく使用していないと、せっかくの優れたパフォーマンスも十分に発揮されません
購入時の注意点
- ヘルメットには、転倒などによって受ける強い衝撃を和らげる性能を備えています。各社様々な方法、構造が採用されていますが、全てに共通して最大限の安全性を得るためには、ヘルメットが適切かつ快適にフィットしていることが重要となります。ヘルメットの中で頭部が自由に動いてしまうほど大きすぎることも、頭部が締め付けられるほどきつすぎてもいけません。大きすぎる場合、ずり下がって目を覆ってしまう可能性や、使用中に横に回転してしまう可能性があります。頭の大きさは個人によって大きく異なります。必ず着用して、しっかりとフィットするものを選ぶことが必要です。
- 強い衝撃を受けたヘルメットは破損している可能性が高くなります。そういった事態に見舞われ破損が確認された時はそのまま使用せず、新しいものに交換してください。また、中古品の購入は破損の危険性もありお勧めできません。
- アクセサリーやスペアパーツは、メーカーが承認している物のみが使用されなければなりません。
滑走時の注意点
- ヘルメットに取り外し可能な耳当てがついている場合は、耳あての使用を伴ったうえで安全規格認証を受けている製品であるため、正しい使用方法には耳当ての使用も含まれており、耳当てを取り外した場合は事故発生時の不詳の危険性が上がります。
- ヘルメットは額を保護する形で着用してください。うなじ方向に押し下げすぎてはいけません。チンストラップが確実に留まっており、ヘルメットが頭の上でしっかりと保持されていることを常に確認して着用してください。
保管時の注意点
- 日光にさらされた車内などで起こる高温状態は、長期的に見てヘルメットに害を及ぼす可能性があります。
- ヘルメットに何らかの改造を施した場合、特に塗料や接着剤を塗布したり、強力な洗剤、化学薬品、溶剤を使用した場合は、性能が損なわれ、保護の水準が低下する可能性があります。
- ヘルメットのクリーニングには水、刺激の少ない石鹸、清潔なやわらかい布のみが使用されなければなりません。長期に渡り収納保管する前に、ただしくクリーニングすることをおすすめします。
- オフシーズンにはヘルメットは元の箱に入れ、熱源や直射日光から離れた場所で、-10℃~+40℃の気温下で保管をしてください。
PROTECTOR
転倒など、ダメージを軽減。ニーズに合わせて必要なものを選びましょう
購入時の注意点
- プロテクターは衝撃を和らげるようなパッド素材を体の部位に装着できるようにつくられたアイテム。その部位にかかる衝撃の特徴を考えて、各ブランドがその軽減方法を考慮して製品化しています。選択にはどの部位を保護したいのか、どんな時に保護が必要かを明確にして選ぶといいでしょう。
- パッドの種類やパッドの装備の仕方によって、衝撃から保護される範囲や力の軽減具合が変わってきます。よくその製品の特徴を把握して、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
- 初心者、初級者向けに転倒からのダメージを軽減させる目的のプロテクターであれば。膝やお尻を保護するものを選ぶと良いでしょう。
- 選択においては自分の体にしっかりとフィットし、激しく動いてもズレないものを選ぶ必要があります。
滑走時の注意点
- せっかく着用していても、保護するパッドの位置がズレてしまっていたら効果を期待できません。特に膝や肘パッドは上下、正面の位置を合わせて着用することが重要です。
保管時の注意点
- 使用後は室内で乾燥し、高温多湿は避け、直射日光があたるところは避けて保管するようにしてください。
- また長年使うことで経年劣化すると機能が落ちてくるので、パッドを構成している各素材が剥離する前には買い替えるようにしましょう。